宇宙を感じる季節がやってきました。
今年も七夕講演会(愛媛会場)を開催いたします。
昨年に引き続き、鹿児島大学、熊本大学、山口大学との四大学共同開催として
七夕講演「宇宙への招待」をお楽しみいただきたいと思います。
【日時】2025年7月5日(土) 13:30~16:00
【場所】愛媛大学 南加記念ホール+オンライン
【対象】一般向け
【申込】入場無料 、 オンライン参加の方のみ参加申し込みが必要です。
オンライン参加ご希望の方は下記フォームからお申込み下さい。
オンライン参加申し込み
(※受付締切 2025年7月1日(水))
申込みをされた方には、後程zoom接続情報をメールでお知らせします。
対面参加の方は、事前申込不要です。直接会場へお越し下さい。
講演タイトル:
『宇宙の夜明けを見にいこう ー 最初の星と銀河の誕生を探る最前線』
講演者:
伊東 拓実(熊本大学 博士後期課程)
概要:宇宙が誕生してから1~3億年後、初代天体と呼ばれる最初の星や銀河が生まれ、暗黒だった宇宙に光が差し始めます。この「宇宙の夜明け」と呼ばれる時代は、実はまだ多くの謎に包まれています。近年、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡によって、これまで見えなかった宇宙初期の天体が次々と発見され、宇宙の夜明けの姿が少しずつ明らかになってきました。本講演では、宇宙初期の天体に関する最新の観測成果を紹介するとともに、現在建設中の巨大電波望遠鏡「スクエア・キロメートル・アレイ」によって、初期宇宙の観測がどのように進展していくのかをご紹介します。まだ誰も見たことのない宇宙の夜明けに、一緒に目を向けてみましょう。
講演タイトル:
『最新の望遠鏡とシミュレーションで、惑星誕生の謎に迫る!』
講演者:
芝池 諭人(鹿児島大学 特任助教)
概要:私たちの住む青い地球、砂漠に覆われた火星、荒れ狂うガスに包まれた木星、巨大なリングを持つ土星……この多様な惑星たちはどのようにしてできたのでしょうか?人類は有史以来、長い時間をかけてこの根源的な問いに挑戦してきました。ちょうど30年前には、太陽以外の恒星を周回する惑星も初めて発見され、今では確認された惑星の数は6000個にも及びます。本講演では、天文学者のこれまでの挑戦の軌跡を辿りながら、最新の天体望遠鏡とコンピューターシミュレーションにより解明が進む、惑星誕生の謎についてお話しします。
講演タイトル:
『X線で探る宇宙の降着天体』
講演者:
善本 真梨那(愛媛大学 特定研究員)
概要:ブラックホールのような強重力天体の周辺では、ガスが引き寄せられて落ちていくこと (降着) で、強烈な光が放出されます。この降着は大規模なエネルギー循環を引き起こし、宇宙の進化に大きな影響を及ぼしてきたことがわかってきました。これまでに、突発的に降着が点火し、突然輝く天体がいくつも見つかっています。本講演では、限界を超えた “超臨界降着” に関する研究成果と、2023年に打ち上がった最新鋭の天文衛星「XRISM (クリズム)」を用いた突発天体探査についてご紹介します。
講演タイトル:
『過去と未来とわたしたち』
講演者:
藤澤 健太(山口大学 教授)
概要:宇宙は私たちからはるかに離れたところにあり、私たちの日常生活とは何も関係がないように思えます。しかし私たちも地球という星の上に存在していますし、私たちを作っている物質は宇宙からやってきたものです。いま生きている私たちを作る物質もはるかな未来には宇宙へと戻っていきますし、私たちから出た光は100億光年のかなたまで届くでしょう。宇宙という大きな時間と空間の中に私たちは存在していることをお話ししたいと思います。本格的な天文学の講演の後に、気軽な気持ちで聴いていただければと思います。